
「内装材ってどんなものあるんですか?」
という質問をいただきましたので、ココでまとめておきましょう。
▼床材
フローリング、カーペット、クッションフロア、コルクタイル、タイル、石、ステンレスなどがあります。
【木質系】
- フローリング/自然素材で、温かい質感が魅力。天然のムク板を使用した単層フローリングと、天然板を薄くスライスした表面材を耐水合板などに張り合わせた複合フローリングがあります。コルク/温かみのある感触。弾力性や保温牲、吸音性にも優れています。
- その他天然素材/竹や籐、葦などを使った床材も。
【繊維系】
- カーペット/足触りが柔らかく、保温性や吸音性に優れています。ウールと合成繊維が主流。ウールは汚れにくく、静電気も起きにくいのが特徴です。合成繊維は、丈夫で、防カビや防虫性にも優れています。天然繊維/サイザル麻やココヤシなどの天然繊維を織りあげたもので、さらりとした肌触りが特徴。
- 石/大理石や御影石のような天然石と、人造石があります。高級感や耐久性がある一方、固さ、冷たさが感じられます。
- タイル/水や汚れに強く、色・デザインが豊富。床材には滑らないタイプのものがおすすめ。
- クッションフロア/耐水性に優れ、汚れが落ちやすいため、キッチンや洗面所などにおすすめ。適度な弾力性による歩きやすさもメリット。
- プラスチックタイル/300mm角のタイル状が一般的。水や汚れに強く掃除が楽。
【クロス】
最も広く使われており、施工が容易。
ビニール製ならコストも抑えられます。
- 紙クロス/表面に色や柄を印刷し、樹脂加工したもの。
- 布クロス/化学繊維や天然繊維を織ったもの。高級感がありますが、コストは高め。
- ビニールクロス/色やデザインが豊富。手頃で施工性にも優れていますが、結露しやすいのが短所。水滴はこまめにふき取ります。
【タイル】
耐久性や耐火性、耐水性に優れており、水回りに多く使われます。磁器質、せっ器質、陶器質があります。サイズや色・柄が豊富。
【木質系】
温もりがあり、自然指向派に高い人気。歪みが生じやすいので壁材として使用されているものはほとんどが合板です。
- 単板化粧合板/木材の薄板を張ったもの。
- 合成樹脂合板/樹脂加工した印刷紙や塩化ビニールシートで、合板の表面を処理したもの。
- プリント合板/合板に木目などを印刷し、塗装仕上げをしたもの。安価かつ自然な風合いが出せます。
左官工がコテ塗りをして仕上げる工法。耐火性、耐熱性に優れています。
- セメントモルタル塗り/セメントに砂と水を混ぜたもの。着色も可能。
- プラスター/しっくい壁のような仕上げができます。上からクロスや壁紙を張ることもできます。繊維壁/植物繊維に化学のりを混ぜて水で練ったもの。合板や石膏ボードに直接塗ります。ソフトな感じに仕上がります。
- しっくい壁/白い和風壁。石灰にのりなどを入れて水で練って作ってあります。
- テラゾー塗り/大理石などを細かく砕いてモルタルに混ぜたもの。表面に天然石が見えるため、装飾性の高いものとなります。
吹き付けによって施工を合理化し、塗り壁のような雰囲気にします。
- じゅらく壁/樹脂に砂や顔料を混ぜたものを吹き付けます。色数が多く、価格もリーズナブル。
- 繊維壁/樹脂にパルプ状の繊維などを混ぜたものを吹き付けます。色数、質感の種類が豊富。
- 樹脂リシン壁/合成樹脂エマルジョン系の吹き付け材。色数が豊富。
- スタッコ壁/セメントを厚く吹き付け、ローラーやコテで重厚感を出します。
- レンガ/独特の質感、素朴な味わいが魅力。強い存在感があるので、装飾的に使うのがおすすめ。
- コルク/一般的に壁には薄くスライスした化粧板を使用します。軽く、弾力があるほか、吸音性や保温性にも優れています。
いかがでしょうか。インターネットやカタログなどで検討したり、サンプルやショールームで実物の質感を確かめるのも手です。
エコカラットなどはイナックスショールームで体感できます。
参考:INAX エコカラット